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【新人とベテランの違い】現場監督の一日のスケジュールをぶっちゃける

建設業界への就職や転職を考えている方でこのような疑問・悩みを持っていませんか?

現場監督の仕事はきついと聞くど実際どうなの?
1日のスケジュールが知りたい。
新人とベテランでは仕事はどう変わるの?
自分にもできる仕事なのか不安。

管理人も就職活動のときに同じ悩みや疑問を持っていました。
これらの悩みは解決しようとすると企業説明会やOB・OGに会って聞くしかありません。

しかし、企業説明会はあくまで企業はアピールする側なので悪いことは表立って言わないし、気になる企業のOB・OGが居ないことも多いですよね。

この記事では現場監督(施工管理)への就職を考えている方のそんな悩み・疑問に答えます!

この記事で分かること
  • 現場監督の1日のスケジュールがわかる
  • 現場監督の新人とベテランの仕事の違いがわかる
  • 現場監督の休日がわかる
  • 現場監督に必要なスキルがわかる

大手建設企業の現場監督を8年続けてきて、新人から中堅へと成長している管理人だからこそ、お伝えできることをぶっちゃけます!

目次

現場監督(施工管理)の1日のスケジュール

現場監督(施工管理)の1日

7:00~8:30 出社

7:30~ 各人・業務量による

8:00~ 朝礼

8:25~ 工事開始、現場巡回

12:00~ 昼休憩

13:00~ 昼礼、打ち合わせ、巡回、事務作業

17:00 工事終了

20:00 仕事終了、退勤
※退勤時間(残業時間)は人それぞれ。 

出勤時間

出勤時間は7時~7時半ごろ。管理人も6現場を経験してきましたが、ベテランほど早い傾向にあります。

え。早くない?
他の企業だと9時始業とか聞くけど。

現場では8時始業の企業がほとんどだよ。

理由は一般的に元請と下請での契約において8時~17時までの8時間作業(1時間は休憩)として契約されることが通例になっているからです。

出社後~8時までの過ごし方は人それぞれ。管理人自身は7時に出社してブログを書くこともあれば、インプットの時間にあてています。

もちろん、急ぐ業務の時は仕事しますが、そうでない限りは勤務時間ではないので自分の時間として利用しています。

朝礼

朝8時になると朝礼を行います。

朝礼って何?何するの?

朝礼は元請業者と下請業者(作業者全員)が集まり、その日の作業内容、安全注意事項や連絡事項等を共有する場です。

\朝礼の流れと内容/

元請業者と下請業者が一同全員ですること

  1. ラジオ体操(全員)
  2. 当日の作業内容、安全注意事項、人員数の報告(下請)
  3. 全体への安全指示(元請)
  4. 搬入・搬出物の連絡(元請)
  5. 行事予定(立会予定や見学等)の連絡(元請)

下請業者ごとに分かれて危険予知活動(KY活動)を実施して終了。

(所要時間)全体で10~15分程度

工事開始前に職人さん含めて全員で情報共有するイメージです。

現場巡回

朝礼のあとは各施工箇所の現場巡回を行います。具体的な内容は下記のとおり。

現場巡回の具体的な内容
  • 予定通りに作業が進んでいるかのチェック
  • 危険箇所や危険な作業がないかのチェック
  • 図面通りに出来上がっているかのチェック
  • 工事の写真撮影
  • 職人さんへの指示

現場監督はその名のとおり「現場を監督する」が仕事。

予定通りに作業が進んでいるかをチェックすることを「工程管理」と言います。

万が一遅れが生じている場合は早期に遅れを取り戻す必要があるのでそのためのスケジュールを組み直さなければいけません。

危険箇所や危険な作業がないかチェックすることを「安全管理」と言います。

危険な箇所が設備不足であれば設備を追加手配し、段差等があれば注意喚起の看板を取り付けたりすることも仕事。

さらに、実施している作業が危険な作業であれば職人への指示や教育を行います。

図面通りに出来上がっているかのチェックを「出来形管理」と言います。

施工完了後に確認することをイメージするかもしれませんが、各施工段階ごとに確認する必要がありますので注意が必要です。

現場での施工は写真として「施工前」、「施工状況」、「施工完了」の状況を記録しておく必要があります。これを「写真管理」と言います。

各発注者によって、写真管理の要領があるので施工前に事前確認しておくとGOOD!

打ち合わせ

現場で行う打ち合わせは2つ。「昼休憩後の昼礼」と「作業終了後の夕礼」です。

昼礼

昼礼は昼休憩後に各下請業者さんの職長さん(リーダー)と元請業者が出席します。

昼礼で打ち合わせする内容は以下のとおり。

昼礼の打ち合わせ内容
  1. 午前中の進捗と午後からの予定を報告
    (各下請業者)
  2. 搬入出物の確認
    (元請から報告)
  3. 発注者の立会予定があればその確認
    (元請から報告)
  4. 午前中の作業で不具合、材料の不足等あれば報告
    (各下請業者)
  5. 翌日の作業内容の確認
    (各下請業者)
  6. 翌日について②~③を確認

作業が予定通りに進んでいるかを確認する場というイメージ。

特に不具合が発生している場合は、職人さんからこの場で報告をしてもらう必要があります。
そうすることで昼からその対応に当たることができますよね。

たまに、作業終了後に不足物を報告される職人さんも居ます。17時以降になるとどこも営業が終了しているので即日対応が難しくなるので注意!!

普段からのコミュニケーションが重要だよ!

夕礼

夕礼は作業終了後に元請職員のみで行います。

夕礼での打ち合わせ内容は以下のとおり。

夕礼の打ち合わせ内容
  1. 各業者の作業について進捗、施工に問題はないか。
  2. 翌日の搬入・搬出物に追加や変更はないか。
  3. 翌日の各業者の作業について元請職員の担当を割り振る。
  4. 所長・現場代理人・監理技術者からコメント。

昼礼に比べて、打ち合わせ内容のメインは翌日の作業と所長・現場代理人・監理技術者からのコメントです。

というのも、現場代理人や管理技術者は発注者や諸官庁などを相手に日々打ち合わせを行っています。その中で注意喚起や指示事項、施工上の条件を提示されることがあります。
夕礼はその内容を現場の担当技術者に伝える機会になります。

夕礼をやるかどうかは現場によっても変わります。管理人もこれまで6現場ほど担当しましたが、今のところ五分五分です。

夕礼を実施する現場の特徴は、

  • 日勤と夜勤で作業がある現場
  • 下請業者数が多い現場
  • 請負金額が大きい現場
    ※おおよおそ、30億円を超えのイメージ

夕礼は時間外(17時以降)に始まることが多いです。極力、手短に済むように心掛けましょう!

事務仕事

「現場監督」であっても意外と多いのが事務仕事。これらがすべてではありませんが、どの企業でも行っている事務仕事の内容を紹介します。

書類の作成と整理

書類の作成や整理が必要なものには、日々の安全書類、立会調書、施工計画書、工程表、施工図などがあります。

安全書類は毎日、各下請業者分作成されます。各現場事務所内で管理方法をシステム化して誰でも取り扱いがわかるように整理しておきたいですね。

立会調書、施工計画書、工程表は発注者にも提出が必要な書類です。これらは発注者ごとに書式が指定されているものがあるので作成にあたっては注意が必要です。

土木工事においては契約書があり、契約書内にどの仕様書を適用するのかが記載されてるので事前にチェックしておきましょう!

材料手配

工事の材料といってもコンクリートや鋼板、ボルトなど建設物そのものに使用するものから、仮設材(足場材や養生材など)や安全用品などの建設物を施工するために間接的に必要になるものがあります。

建設物そのものに使用するか使用しないかで、手配後の搬入から保管まで管理方法が異なります。

ざっくり説明すると以下のとおり。

【建設物に使用するもの】

  • 品質を証明する書類が必要
  • 搬入数量の管理表が必要
  • 搬入ロットの確認が必要
  • 保管場所と保管方法を定める
  • 発注者立会いのもと確認を受ける

【建設物に使用しないもの】

品質を証明する書類など特別な管理は不要です。搬入後は何がどこにあるのか分かるように保管場所の明示と整理整頓を心掛けましょう!

あいぼ

建設物に使用するものの書類は工事完了後にお客さまに納品するので大切に保管しよう!

写真整理

現場の施工がきちんと行なわれていることを証明するために、日々の状況は写真に撮って残しておく必要があります。

撮影するときには工事名・受注者・工種・場所・撮影内容を書いた黒板をいれます。

これまでは実物の黒板を使うのが主流でしたが、近年のIT技術の進歩にともなって電子黒板を使用する工事も増えてきました。

電子黒板を使用できる写真アプリには以下のようなものがあります!

工事写真管理アプリ
  • KANNA
  • 蔵衛門
  • ミライ工事
  • 電子小黒板PhotoManager
  • sitebox(サイトボックス)

現場監督の新人とベテランの仕事の違い

現場監督なったばかりの新人とベテランでは仕事の内容が異なってきます。ざっくり、ベテランほど打ち合わせとデスクワークが多い。

打ち合わせが多い

新人の時の打ち合わせ相手は現場にいる下請業者との打ち合わせがほとんど。一方、ベテランになると発注者(お客さん)、諸官庁、地元、下請け業者などなど、打ち合わせ相手が多くなります。

その分、打ち合わせが多くなるのも当然ですよね。

デスクワークが多い

新人の時でも「思っていた以上にデスクワークが多い」と実感する方も多いですが、実はベテランになるほどさらにデスクワークが多くなります。

ベテランになると現場での役職が付くことがしばしば。

特に現場代理人や監理技術者の役職が付くと、発注者や諸官庁(警察署、労働基準監督署、道路管理者、河川管理者など)、下請業者など様々な相手先との打ち合わせや提出書類の作成に追われます。

受注金額が高くなるほど、勤務時間の9割以上をデスクワークに使うようになります。

現場監督の休日

現場監督といえば、「土曜も出勤で祝日はない」というイメージを持っている方が多いでしょう。

ご想像のとおり土曜出勤の現場もあります。正直なところ、『休日の取り方は現場による』というのが本音です。

ゴールデンウィークやお盆休暇、年末年始などの長期休暇も現場によります。工期に余裕がある現場であれば2週間以上の休暇をもらったこともあります。

ただ、工期に余裕がないと、長期休暇がない場合も。

管理人の場合も取れなかった長期休暇がありました。しかし、取れなかった長期休暇は現場作業が落ち着いたときに取ることができました。

一般的な休暇とずらして取れる長期休暇は旅行に使いました!!お値段も安く旅行に行けるので最高です。

あなたが現場監督でやっていけるか?必要なスキル

必要なスキル① 段取り力

現場作業は「段取りが9割」と言っても過言ではありません。

現場作業をうまく進めるために必要なこと
  1. 十分な施工計画
  2. 漏れのない資機材の手配
  3. 下請業者への作業内容周知

この3つが揃っていれば現場作業はうまくいく。

これは管理人が8年間、現場監督を務めてきて実感していることです。要は作業開始前の段取りがすべて。

工事をどのように進めるかを示す施工計画。

旅行やキャンプでもまずはどこへ行くのか。車、新幹線、飛行機、移動方法は何を使うのか。何人で行くのかを計画しますよね。

工事も同様です。建設物の見た目は違えど、場所も違えば、気候などの環境も異なるため、工法も様々。
見合った計画が必要です。

次に重要なのが工事を進めるための資機材の手配。

計画は完璧でも旅のチケットが無い、キャリーケースがない、宿を予約していないでは、せっかく計画した旅行も始まりません。

工事では旅行以上に必要なものの手配は重要な段取り仕事のひとつです。

作業員をどれだけ多く集めていても工事を進めるための機械や資材が無いのではどうにもなりません。

施工計画を練ったら一度、必要な機械、道具、資材をリストアップするようにしましょう。

必要なスキル② コミュニケーション能力

建設工事の仕事は自分一人では進めることはできません。

自社の社員も必要ですし、下請業者、リース業者の協力も不可欠です。

そうなると、重要になってくるスキルが人とのコミュニケーション能力。

コミュニケーション能力というと、

初対面の人と話すのが苦手です。緊張します。

という方がいらっしゃいますが、それは当然のこと。

初対面のときはお互いに一歩引いて相手の様子を伺うことがほとんど。
それよりも初対面からどれだけ早く打ち解けていけるかを意識することが大切です。

早い段階で打ち解けて業務のコミュニケーションが取れるようにしましょう!

必要なスキル③ 業務スピード

工事現場の監督では、それぞれの現場で特有の課題が発生します。

数学のように「1+1=2」と答えがひとつにならない課題がほとんどです。

施工方法や現場の運営方法、安全に対する考え方。現場監督が10人居れば10通りの考え方が出てもおかしくありません。

そのため、与えられた業務において最適解を求めて業務スピードが落ちてしまう方がいます。
まずは、自分自身の考え方を大切にしてまずは業務をスピードを上げましょう。

最適解よりもどのような考え方でその解にたどり着いたのかを説明できる内容であれば問題ありません。

資料を作成する業務であれば100%の出来を求めずに80%くらいを目標に仕上げるのがおすすめです!

80%の出来とわかって提出するなんてまずいでしょう?

「80%の出来で仕上げる」というと申し訳なく考える方もいらっしゃいます。

管理人自身もそう思って自分の100%の出来を求めて頑張っていた時期もありましたが、今ではその考えは捨てました。

資料の出来は80%とする理由
  • 上司、客先からは必ず指摘、修正依頼がくる
  • 指摘を貰った方が相手の求める要求事項がわかる
  • 最終的に業務完了までの時間が最短になる

どれだけ自分自身が完璧を求めて作成した資料であっても上司や客先に確認してもらうと必ず指摘や修正依頼はきます。
そう考えると100%の出来を求めること自体が自己満足だと感じませんか?

100%と思って提出した内容に指摘をもらうと気持ちいいものではありませんよね。
80%であれば指摘をもらってもそんなに心のダメージもありません。

また、指摘をもらうことで相手の要求事項がわかってくるので、要求事項のみ抑えておけば業務のスピードは各段に上がっていきます。

あいぼ

むしろ80%の資料が業務スピードをどんどん上げることになる!!

まとめ

本記事では現場監督への就職・転職を考えている方向けに企業説明会では教えてくれない内容をぶっちゃけました。

紹介した内容は下記のとおり。

この記事で紹介した内容
  • 現場監督の1日のスケジュール
  • 現場監督の新人とベテランの仕事の違い
  • 現場監督の休日
  • 現場監督に必要なスキル

本記事で「現場監督に向いているかも!?」と感じた方はぜひチャレンジしてみて欲しいです。

どの企業もそうかもしれませんが、現場監督という業界はより一層人手不足に悩まされています。

新卒で入社して「向いていない」と感じて辞める方も多い。
このような結果は企業にも新入社員にもメリットがありません。

そんな結果にならず、現場監督という業界に人手が潤うことを願っています。

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